軸探し

軸はどうやってできるのか

「軸は自己分析から出てくるものでしょ?」

「その軸をもとに会社を選んで、受けて、ハイ就活完了。」

 

こんな風に思っている人が多いかもしれません。

私の記事の順番的にも誤解を招いているかも。

 

しかし、実際は、こんなきれいにスムーズには決まりません。

 

そもそも、軸とは、業界や企業を選ぶ基準のことだと言いました。

では、業界や企業をよく知らぬまま、ただ自分のことだけ知って、それで選択基準は出てくるのでしょうか。

 

たぶん、私はそうではないと思います。

つまり、軸は自己分析だけやればできるものではありません。

 

自己分析から出てきた軸は、まだ仮説

自己分析から出てきた軸というのは、結構視野の狭い話に終始してしまっている危険性が高いです。

なぜなら、その軸が出てきた元のサンプルは、たった自分一人だからです。

 

ではどうしたらいいのかというと、要はその出てきた仮説を、検証をしてみる必要があると思います。

 

その軸で果たして、本当に、業界や企業を選択できるのか。

また、自分では気づけていなかったがもっといい軸が他にあるのではないか。

 

こんなことを考えながら、企業の説明を聞いたり、調べたりします。

 

言い換えれば、業界や企業を知る過程で、軸の掘り下げ方を見直すことができたり、もっといい軸が見つかったりすることもあるということです。

 

つまり、軸というのは自己分析からのみ生まれるものではなく、業界・企業分析と合わせて生まれてくるものだということです。

 

業界・企業分析を仮説検証として考えるメリットは他にもあります。

自分の視点が一つすでにある状態で企業の話を聞けるため、漫然と説明を聞いて、

「なんだかよくわからないけどいい企業っぽい」

みたいな感想で終わってしまうリスクも、ある程度回避できるでしょう。

 

また、自分の軸や価値観と合うかどうかを都度整理できるため、非効率な遠回りすることも回避できるでしょう。

 

自分一人が納得できればいいというものでもない

しかしまだ、

「自分が企業を選べればいいんだから、仮説のままでもよくない?」

「自己分析で出てきた軸こそ自分に合ってる軸だから、そんなめんどくさい考え方しなくたっていいじゃん」

と思う人もいるかもしれません。

 

実は厄介なのは、選考の過程で軸を聞かれることが、よくあるということです。

だから、自分が企業を選べたからそれでいい、ではないのです。

企業側もあなたの軸を聞いて、それに納得できるかどうか判断します。

 

つまり軸というのは、人から見てもある程度妥当性が高いものに仕上げる必要があるのです。

 

まとめ

軸は自己分析だけでは作れません。

業界・企業分析も軸を意識しながら行うことで、軸をブラッシュアップさせていきましょう。