自己分析について
自己分析とは
今回の記事では、「自己分析」について考えましょう。
就活と聞くとセットのように聞く言葉です。
私は最初にこの言葉を聞いたとき、「なんか胡散臭いなぁ」と思いました。
だって、自分のことなんてもう大体わかってるでしょ、と。
今でも少しそう思います。大体のことはわかっているつもりだと。
でも、これだけ自己分析が大切と言われるのですから、何かあるのでしょう。
さて、ではこの自己分析とは一体何でしょうか。
質問を変えます。なんのために必要なのでしょうか。
私が思う自己分析の目的は2つあります。
①自分が会社や仕事を選ぶための、基準を作ること。
②自分の魅せ方を知ること。
です。
目的①自分が企業を選ぶための、基準を作ること。
就活を始めたての人は特に、
「自己分析」という言葉のイメージだけで先走ってしまう人が多いような気がします。
「自己分析をしたので聞いてください!私、負けず嫌いです!」
例えばこれは、意味があるのでしょうか。
一つ目の観点は、「企業を選ぶ基準になるか」です。
この「企業を選ぶ基準」は、よく「軸」とも呼ばれています。
先ほどの例で、「負けず嫌い」だけで会社を選ぶのは、かなり難しいでしょう。
なぜなら、抽象的すぎるからです。
オーソドックスな軸の一つに、モチベーションの源泉というものがあります。
つまり、自分はなにがあると頑張れるのか、ということです。
先ほどの例を掘り下げたときに、
「私は負けず嫌いな性格で、競争がある環境でなら頑張れそう。実力をつけて早いスピードで地位をステップアップしたいと思っている。だから、実力主義の会社で、規模もあまり大きくない企業がいい。」
ここまで言えれば、一応、軸の体は成しています。
少々短絡的ではありますが、たとえば外資金融やベンチャー企業を思い浮かべることができるでしょう。
意味のない自己分析で終わらないために、「軸」を考えるときには、
「それで企業を選べるのか」という視点を忘れないでほしいと思います。
目的②自分の魅せ方を知ること。
自己分析とは、自分を知ることですが、知ったうえでどうするのかが問題なのです。
目的①もこの観点ですが、この目的②は、選考対策のフェーズで特に重要になります。
自分の強みは何か。
絶対的な強みを証明することは難しいので、自分の中の相対的な強みで構いませんが、
自分のどこを売りとするのか、を決めておく必要があります。
ただし、適当なことも言えてしまいますよね。
本当はめっちゃ人見知りで一人で黙々とする作業が得意なのに、
「リーダーとしてチームを引っ張れます!」とか。
だから、企業側は発言の根拠を求めます。
それが、過去の経験やエピソードです。
人間の性質は過去の経験によってつくられている、
本当の特性なら過去のエピソードにも現れるものだ、という考え方が背景です。
自己分析の過程では当然、自身の過去を振り返ることになりますから、
そこで自分の強みの根拠となるエピソードを整理するチャンスですよね。
まとめ
自己分析の目的は2つです。
①自分が会社や仕事を選ぶための基準(軸)を作ること。
②自分の魅せ方を知ること。そしてその根拠のエピソードを整理すること。
自己分析はなんとなくでやると、往々にして迷走するので、
目的意識を持った上で取り組んでほしいです。
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